北朝鮮問題家を斬る:220
2010/03/21 Sunday 20:53:18 JST
ハマスが権力を掌握しているガザ地区に対し、イスラエルの包囲網は完璧とも言えるだろう。その包囲網を突破する手段がエジプトとの間のトンネルであろうか。武器弾薬から日常品迄、千数百本のトンネルを通してエジプトからガザへ運ばれている、そうである。テレビのニュースからの受け売りだが、「医薬品」の搬入はイスラエルの包囲網を通過できるそうである。イスラエルが医薬品の搬入は認めている、そうだからトンネルを通す必要は無いそうだ。あのイスラエル、ガザ地区の上空から爆弾を投下しているイスラエルだが、ハマスへの経済制裁から「医薬品」は外されている、とNHKが「報道」した。

南牛は北朝鮮への経済制裁は早期に辞めるべきだと主張してきたが、それは医薬品を止めたことが北朝鮮へ深い影響を与え、人道上問題があると考えたからである。何で、北朝鮮での人権を問題視する人々から、経済制裁から取りあえず「医薬品」は外せ、という声は出ないのだろうか?

薬の断絶を長期間続ければ、その薬に頼らなくとも良くなる。禁断症状は短期間の断絶が招くのだ。つまり、北朝鮮への経済制裁では医薬品に関して言えば、これだけ長期間続ければ禁断症状を通り越して、日本の医薬品に依拠しない医療体系が出来上がって仕舞ったであろう。日本の医薬品業界では大きな市場を喪失したことになる。薬の市場を考えれば、この4月には、医薬品だけでも経済制裁から外すべきであろう。

北朝鮮叩きの世論を背景に鳩山内閣は高校教育の無償化から朝鮮学校を対象外とするようだ。その中でも大阪府の橋下知事の発言は注目に値した。朝鮮総聯との断絶に、金日成・金正日の肖像画を外すことを求めたからである。

新聞では『産経新聞』紙が頑張っている。3月11日には、教科書に金日成・金正日の指導と先軍政治を称えている、などと教育内容を報じた。12日には「朝鮮総連が獲得を指示」という見出しで、RENKが公開した朝鮮総聯の内部文書を引用して朝鮮学校無償化に異議を挟んでいる。13日には「社説」で、拉致問題への「反省」が教科書に記載されてない、「拉致問題などで日本を敵視する教育を行っている学校に無償化を適用し、公金(就学支援金)を支給することは、国民感情だけでなく、国益にも反しよう」と、主張している。

朝鮮学校無償化が問題なのは、国民感情に動かされて、国益を損なって仕舞うことにある。朝鮮学校への入学者数は近年減少化している。二世は兎も角、在日朝鮮人社会も三世、四世となると日本社会で活きる為に朝鮮学校を避ける傾向が出ている。更に、朝鮮籍保有者の数は減少し、朝鮮総聯の「勢力」も減退している。その結果、朝鮮学校だけでなく朝鮮大学校から昔日の面影が消えて来た。

南牛は、在日朝鮮人社会が支えた民族学校の衰退は国益を害すると考えている。それは朝鮮籍の在日朝鮮人よりも、「中国籍」の朝鮮族の人数の方が多い現状に対して、政府は効果的な民族政策を取って無い、ことを考えれば分かる。テレビ朝日の月曜日、夜9時の「テレビタックル」に登場した朝鮮族の女性は、「便宜上、日本籍を取得したが、私は中国人です」と述べていた。日本籍を取得しても日本人では無い、と言うのであった。既に、中国籍から日本籍へ替えた人数は14万人だという。生活する日本へ忠誠を示さず、膨張する赤色支那に忠誠心を抱いている人数が、金日成・金正日の肖像画を掲げる朝鮮籍の在日朝鮮人より多数派なのである。

日本の国益から、朝鮮籍の朝鮮人の存在価値を改めて考える時に来ている。大胆に提案させて頂くと、支那・朝鮮族の子弟を積極的に朝鮮学校で学ばせる、必要性がありはしないか。

中央アジアからモンゴル迄、赤色支那と国境を接する諸国は、その膨張政策に危機感を抱いている。むろん、ロシアだって例外ではなかろう。更に、メコン河流域諸国は、上流にダムを建設され、河の水位が下がり、農業へ悪影響を招いている。それに印度もブラマプトラ河の上流、チベット南部にダムを築かれる恐怖を味わいつつある。赤色支那の5億㌧に達する粗鋼生産は近未来に周辺諸国から水を運ぶパイプラインの建設を保障するモノであろう。

極めて、近未来に鴨緑江、豆満江の水利用を巡って抜き差しならない支・朝対立を目にするであろう。

言いたいのは、膨張する赤色支那を考えると、支那周辺民族との友好関係の維持が国益上必要性を帯びて来るところから、朝鮮学校にも高校教育の無償化を行え、と言うことである。

2010年3月21日 南牛 安部桂司