|
22日の『朝日新聞』紙一面には、「米、北朝鮮に追加制裁」の記事が掲載されていた。詳しくは、9面の関係記事を読めとあった。京城特派員の村山祐介、箱田哲也の両名、署名入りの記事であった。
この記事から、今回の米国の追加制裁を日本政府に注目して貰いたい、という気持ちを抱かされた。 「指導部関連の資産凍結」と一面にあったが、9面(国際版)では、見出しには「追加制裁、効果は未知数」とあって、記事の内容に「BDAへの制裁を発動したときのように北朝鮮との対決ムードが強まりすぎれば、北朝鮮が新たな挑発行動に出かねないとの懸念もあったという」とあり、どうも及び腰の制裁発動だと分かる。国際版の横見出しにある「米韓結束を演出」であった、らしい。 演出をした米韓だが、双方の思惑にはかなり距離がありそうだ。演出に魅せられては判断を見誤るであろう。9面を読むと、韓国政府筋は「米はすでに十分制裁を加えてきた。まったく新しい制裁というより、北への強い牽制の域を出ないのではないか」と、この追加制裁が弱いものだと受け止めているようだ。つまり、常識的には、裏で米・朝交渉が行われていると見るべきであろう。 翌23日の『朝日新聞』紙、「社会面」の金賢姫元死刑囚御招待に関わる記事、「異例の歓待 思い交錯」には、日本政府から“謝礼”、ヘリコプターで遊覧の歓待ぶりが紹介されている。 見出しだけだが「拉致交渉の停滞背景」「特例入国 警備に100人」を読むと引っ掛かるものを感じて、民族派の重鎮に電話を入れた。 「私は工作だと思いますよ」という返事であった。哨戒艦轟沈に絡む工作なら、「韓国の対日工作ですか?」と、半信半疑の相槌を打った処、「北の対日工作ですよ」と、思いがけない返事であった。更に、「金賢姫は今でも現役の工作員ですよ」と言い、あの北朝鮮の工作員教育を受けては、生涯「工作」を貫くだろう、と断定した。 民族派の重鎮は、北朝鮮側としても日本の関心を引き付ける必要を感じている、というのだった。工作員は直接指示が無くても、以心伝心に動くものだそうである。 南牛は毎年のように上田市を訪れ、池波正太郎記念館を訪れるのだが、将に、「真田太平記」の世界を想起させる話ではある。 金賢姫訪日問題では、あの西岡力・救う会会長がテレビに登場した。久しぶりに見た顔だが、頭髪の黒々さに圧倒された。だが、テレビの映像は非情である。天頂部分の薄さも写していたが、薄く感じられた。 南牛の頭に浮かんだのはアデランス、アートネーチャそれからリーブ21であった。今では、ハゲは病気に認定されている。病気治療を行うのは当然であろう。南牛は、それに対しとやかく言う心算は無い。だが、北朝鮮の床屋で集められた頭髪が日本へ入っている、ように感じられている。 7月24日 南牛 安部桂司 |