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2010/09/07 Tuesday 16:34:20 JST
 
 
北朝鮮問題家を斬る:253 プリント メール
2010/07/18 Sunday 17:04:37 JST
帰国運動に関していろいろな書籍が刊行されている。それらを読むのだが、違和感を覚えている。南牛は1950年代後半から60年代前半迄、支援活動を行っている。帰国を扱った張斗植の短編小説など愛読したものである。金達寿も、もう暫く滞日するが帰国する予定だと述べていた。その時から40年経過して、新宿中村屋の喫茶店で金秀大に向かって、南牛は今でも帰国したいという在日朝鮮人がいるとすれば支援したい、と申し出ている。思想は生涯を貫く一本柱が無くては信を得ない。

それから1年経過して、萩原遼さんに中村屋で御馳走になった。萩原遼さん編集の「光射せ!」誌を読むようになるのだが、これは佐藤勝巳が発行責任者であった「現代コリア」誌に比較すれば百倍も面白い。

今、「光射せ!」誌と「正論」誌を比較しているが、「正論」誌の8月号は全く面白く無い。例えば、金正日総書記との戦いを宣言していた櫻井よしこだが、「正論」誌に「日本からウィグルへと続く自由と平和の回廊」という一文を寄せているのだが、全く面白く無い。櫻井よしこは帝国の意思を継承する日本人の大陸工作を何一つ理解していない。恐らく、日本近現代史への不勉強から来ているのだろう。

帝国の大陸政策を具に知っていたアジアの政治家と言えば、一に朴正煕、二に周恩来であった。恐らく、四か?五辺りに江沢民が入るのであろうか。

朴正煕は韓国人の事大主義に付け込む日本の大陸政策を警戒し、日本からの韓国人個々への保障を拒否した。この朴正煕の対応策は成功しており、日本は従軍慰安婦問題等禍根を残した。

一方で日本側は、漢江の奇跡に酔う韓国対策に柳田謙十郎の「柳田哲学」を用いた。代々木系を中心に柳田謙十郎の著書を翻訳し、韓国の労働運動の現場へ入れたのである。主体思想はなかなか韓国に根付かなかったが「柳田哲学」は浸透した。「正論」誌が面白く無いのは、韓国の左派が依拠している思想を読めない点にある。あれは決して北朝鮮からの工作に拠るとは限らない。代々木の対韓工作の成果と見るべきであろう。

韓国を訪れる萩原遼さんに、南牛は「不破哲三さんの指示を受けているのですか?」と尋ねて不興を買っている。御存知のように、萩原遼さんは不破哲三と同郷である。

周恩来は賠償をやんわりと拒否した。賠償に付随して乱入してくる日本の大陸政策を警戒したのであろう。賠償を支払わなかった、田中角栄以下、自民党政治の失敗であった。賠償は払って置くべきであった。未だに、日本は何かと赤色支那へカネをせびり取られている。だが、毛沢東も警戒した宮本顕治は富士山を共産党のポスターに使い、大陸政策に乗り出している。その流れが「柳田哲学」の普及であろうか。支那大陸に蔓延するストライキ、労働運動を支える思想は「柳田哲学」である。誰が考えても農民運動に立脚した「毛沢東思想」が労働運動を支えられる分けがなかろう。毛沢東思想が近代社会に適応しないことを宮本顕治は見抜いていた。

2006年、小島正憲氏の御好意で東満から北満を視察旅行したが、その時漢族の大学教授から、20年前、80年代迄は満洲独立の機運が存在したという話を耳にした。江沢民政権以降、満洲独立の機運は消えたそうである。

ここの処、「正論」誌の「かくも傍若無人な中国人観光客」(8月号、河添恵子)に見られるように、赤色支那からの客人の評判は好ましくない。だが、日本の大陸政策にパチンコ普及がある。朴正煕は、日本のパチンコに震え挙がって韓国への普及に同意しなかった。柳田哲学の普及の先はパチンコである。

あの支那人観光客にパチンコの味を覚えさせることが今後の大陸政策の課題となる。

中村屋会談では、萩原遼さんは「自分も親朝派です。朝鮮が好きなのです」と、南牛の親朝派振りに賛同して下さった。「正論」誌を読めば分かるが、金正日の登場しない雑誌など、わさびの入ってない、さび抜きの握り寿司であろう。その典型である櫻井よしこの文章も、実に冴えない。

その点「光射せ!」誌は隅々まで冴えた雑誌と化している。生き生きと金正日が描かれている。映画は敵役の出来如何で客の入りが違う。

「光射せ!」誌を萩原遼さんに知られずに購読したい方は、南牛に御一報下さい。それから萩原遼訳の「現代朝鮮歴史」を購読したい方も御一報下さい。南牛なら、こっそりとお届け致します。櫻井よしこさん、貴女も読み、それから三代目論争に入って下さい。

7月17日 南牛 安部桂司

 
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