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伊藤博文は10月18日に大連に上陸している。20日に旅順の戦跡を訪問し、24日に撫順炭鉱を視察している。この後、長春から運命のハルビンへ向かう。朝鮮を近代化させるには、石炭(瀝青炭)を何処から供給させるか?という問題があった。伊藤博文の撫順炭鉱見学の意味には考えさせるモノがある。朝鮮の近代化には九州、それから大陸から石炭を運ぶこととなる。朝鮮の近代化が日本に遅れを取ったに付いては、李朝統治の範囲内で瀝青炭を産出しなかったことが響いている。
「東アジアの平和と民主主義」というテーマで聖学院大学国際学術シンポジウムが2月6日に開催される。講演者は11人、その中で北朝鮮問題家と言えるのは、小此木政夫・慶応大学教授、遠藤哲也・日本国際問題研究所シニアフェロー、宮本悟・聖学院大学総合研究所准教授であろう。他に、朝日新聞社関係者の水野孝昭・朝日新聞論説委員、小田川興・聖学院大学総合研究所客員教授が入っている。此処に名前の挙がっている方では、小田川興教授は「親朝派」として名高い。むろん、南牛など及びも付かない親朝派としての名声が轟いている。 だが、このシンポジウムの主旨を読む限り北朝鮮の現体制に批判的な雰囲気が感じられる。それは、下記のように書いてあったからだ。 北朝鮮の2度にわたる核実験は東アジアの安全保障体制を大きく揺るがし、地域の不安定要因は増大している。こうした現状を打破するには北朝鮮の核放棄の可能性とそのための要因、また同国の政治体制の展望や経済再生の条件を探ることがきわめて重要である。「核なき世界」をめざすオバマ大統領の米政権の下で米朝対話が始動し、6者協議の再開が期待されるなかで、民主党政権による日朝関係改善の方策も注目される。発展著しい6者議長国・中国、南北間の緊張緩和を模索する韓国、また資源国ロシアの役割は重要である。これら6者協議参加国の北朝鮮問題専門家が問題解決の道と地域の安定基盤をどう構築するかについて討論する。 問題は6者協議の議長国が赤色支那であることから生じている、という視点を欠いた主旨となっている。北朝鮮の本心は3者会談で充分だ、と考えているだろう。何で北朝鮮の富を掠めている赤色支那が議長国を務めるのだ?日本の民主党政権は反米・親中政権ではないか?北朝鮮は米国と仲よくしたいのだ。それに李明博政権は1万屯しかトウモロコシを送って来なかった。北朝鮮に不足しているのは、当面エネルギーだがそれを供給出来るのはロシアであろう。それに「核なき世界」を目指す米国は、北朝鮮に取って美味しい交渉相手である。 このシンポジウムの主旨を読む限り、北朝鮮の方向性を読めて無い感じがする。新年の共同社説を読み取れて無い感じでもある。それは地域の不安定要因の増大を北朝鮮の二度の核実験に求めていることに現れている。 今の日本は北朝鮮の「敵国」である。北朝鮮・脱北者を真正面から描いた韓国映画「クロッシング」の案内がメールで送られて来た。北朝鮮は建国以来、海外へ散った同胞を引き入れる国策を採ってきている。一方、朝鮮半島の南半分、金達寿師流に言うと「カンゴク」は、棄民政策を国是としている。最近は極めて評判の悪い「帰国運動」だが、北朝鮮が棄民政策を採らなかった証明である。最近の赤色支那の棄民政策は世界的に問題を投げていることからも分かるが、金日成の受け入れは希有の政策であったろう。 南牛は韓国からの脱南者を真正面から描いた衝撃の映画を期待している。東アジア三国、日本、赤色支那、韓国は、棄民政策を20世紀後半に国策として採った。それは様々な問題を投げかけている。人権で言えば、赤色支那の21世紀に入っても採っている棄民政策は大きな問題を抱えている。 知人のK氏の短い「人間サファリ」と言うレポートを読んだ。これは衝撃的なレポートである。早速、丹東に詳しい方に真偽の程を確かめたら、「そんなことを北朝鮮が認める分けが無いでしょう!」と強い口調で否定した。 「人間サファリとは北朝鮮軍人や民間人達へタバコやお金、そうして食べ物を投げ与えた後にそれを彼らが拾う様を楽しむ観光である」 と、K氏は説明している。何でも「人間サファリ」は韓国メディアで紹介され、観光船が5~6隻稼働しているそうである。その場所は丹東から車で20分の、虎山村の渡し場から乗船するらしい。 斯様な「人間サファリ」は許される行為だろうか?もし、某私大教授がこの「人間サファリ」に参加していたことが明らかになれば、それは許されざる行為として糾弾せざるを得ない。南牛は、日本人はこの観光に参加すべきでは無い、と思っている。 石炭は炭化の度合いで、亜炭・褐炭・瀝青炭・無煙炭と分類されるのだが、北朝鮮には褐炭と無煙炭が豊富である。そして無煙炭は経済制裁前までは日本へ輸出されていた。製鉄で、コークス比を落とす燃料として無煙炭が使われていたからだ。そして経済制裁後、赤色支那への輸出が目立った品目の一つであったが、昨年11月から北朝鮮は無煙炭の輸出を止めているそうだ。主体鉄、軽焼マグネシアの生産へ回しているようだ。 部分的だが、朝鮮総督府の燃研が推進した無煙炭の活用方法を、北朝鮮は採用し始めたのであろうか? 2010年1月27日 南牛 安部桂司 |