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NKT Home arrow 安部桂司先生論考集 arrow 南牛 北朝鮮問題家を斬る arrow 南牛 北朝鮮問題家を斬る:86 - 俳優・豊川悦司
2010/09/10 Friday 14:02:01 JST
 
 
南牛 北朝鮮問題家を斬る:86 - 俳優・豊川悦司 プリント メール
2008/07/27 Sunday 14:45:10 JST
映画「空へ~救いの翼~RESCUE WINGS」で、航空自衛隊の女性救援ヘリコプター操縦士役に女優・高山侑子が抜擢された。高山侑子さんは15歳、新潟の高校生だそうである。高山侑子さんの尊父は航空自衛隊の救難隊員で、墜落事故で遭難している。女優・高山侑子の容姿は住友林業など、コマーシャルで見られる。

最近の日本で「高山」と言えば、済州島を想起する人が多いらしい。美人ジャーナリストもインターネット上に「この記者も朝鮮系だね」と、書き込まれていた。創氏改名で、むろん朝鮮総督府の推奨した政策以前からも見られたそうだが、済州島に多い「高」姓の人々が、高原・高山を名乗ったことに由来する。わざわざ、創氏改名しなくても、日本にも「高」姓はあった。ちなみに、朝鮮人に多い「金」姓も日本には存在した。安めぐみさんが登場して「安」姓が日本に存在することも普遍化したので、高山侑子さんの登場で、高山姓が「朝鮮系」だと断定されることも少なくなるであろう。高山彦九郎、高山樗牛と日本史に名前を刻んだ高山姓もある。

朝鮮系と目されるのは、姓氏からだけでは無い。名前から決めつけられて訂正に苦労した有名人もある。男だと「寿」が後に付くと朝鮮系だと目されるようだ。師の名前である「逹寿」が影響しているのだろうか?そして女優・黒田福美さんも朝鮮系と推察されているのは、名前の「福美」が朝鮮人女性に多いからであろう。これもインターネット上に書き込まれていた。南牛の知人にも福美(ポンミ)はいる。だから、南牛も黒田ポンミと読んでしまう。だが、黒田ポンミさんが日本人だと思われるのは、朝鮮人特攻隊員の碑を建設した点にある。朝鮮語が分かっても朝鮮人の気持ちが理解できない典型的事例を女優・黒田福美は、泗川市に朝鮮人特攻隊員を悼む「帰郷祈念碑」を建立したことで示した。

某研究会で起こった事例あるが、在日朝鮮人の研究者が北朝鮮経済を論じた処、若手の日本人研究者が『労働新聞』紙を毎日読んで検討しているが、そういう数字は出てこない、と反論したそうである。むろん、側聞だから正確とは言い難いが、その研究者から南牛も同じように「過ち」を指摘されたことがある。反論もしなかった。理由は「化学工業」が理解出来ない「学者」らしいことに気付いたからである。

最近、日朝間を往来している貿易商を囲む勉強会があって、其処でも南牛を「馬鹿」呼ばわりする会話があったと山荘の持ち主から注進された。貿易商は日本人らしいが、キムチ博士こと鄭大聲先生に比較すれば、知的分野がかなり違うのではなかろうか。鄭大聲先生の著作に通じていれば、北朝鮮分析で化学が絡んだ時には、そう間違いを生じないものである。

若手研究者、山荘の持ち主に御注進した北朝鮮問題家などは『労働新聞』紙を読んでいる方である。恐らく、確実に、女優・黒田ポンミより朝鮮語は出来る方でもある。むろんのことだが、女優・黒田ポンミよりは韓国的表現形式の分かる方であろう。だが、北朝鮮の表現形式が分かるかどうか、疑問の余地はある。朝鮮半島は、南北に分断されて60年以上経過しているが、その時間軸が南北に異なる表現形式を生んだ。そして、北朝鮮の場合はコミュニズムを理解しないと分からない部分が多い。

そして彼らに共通しているのは、どうも在日朝鮮人の気持ちは分からない、らしいことである。分からない、と言うよりも、在日朝鮮人運動に関わる文献などには、余り興味を示さない方々らしい、ことである。むろん、女優・黒田ポンミを含めての話である。在日朝鮮人運動に少しでも通じていたら、「祈念碑」など建立しようなどと考えなかったであろう。

駅売りで『週刊文春』誌を慌てて買ったのは、3年前の今頃であった。中村竜太郎記者による「実録和田アキ子“血と骨”のブルース」(『週刊文春』2005年8月11日・18日夏の特大号)において、在日朝鮮人を父に持つと「カミングアウト」した、との記事であった。今は、和田アキ子、『週刊文春』で「私は在日韓国人」とカミングアウト、なる見出しはインターネット上で引くことが容易であり、ああ、そうか「和田アキ子」は朝鮮人か、と思う日本人も増えたであろう。だが、南牛は和田アキ子を日本の歌手だと思っている。和田アキ子は、大観衆の前で、国歌「君が代」を朗々と歌った。その時、『週刊文春』誌には反省を求めたくなった。

金敬得弁護士は亡くなられたそうだが、彼の朝鮮人認識がかなり日本化したものであったことを、在日朝鮮人一世は何故注意しなかったのか?金敬得弁護士が民族教育を受けなかった、というのであろうか?

金敬得弁護士の朝鮮人認識の問題点は次の発言である。

「いま、日本国籍とってる朝鮮系日本人の数は約40万です。帰化者が18万、戦後日本人男性と結婚した朝鮮人女性はトータルで8万5000くらいで、その間に平均して子どもが二人だとして朝鮮人の母親の血を引いた日本国籍の子どもは17万、その逆で朝鮮人男性と日本人女性の間に生まれた子も、85年の日本の国籍法の改正によって、日本国籍も取得することになりました。それが1年に4500人ですよ。そのような人も全部合わせて40万になるんだけど、このなかで朝鮮系日本人だと言ってる人がどれだけいますか。1パーセントもいないでしょ。これが現状ですよ。自分一人が朝鮮系日本人だというのは自由だけど、総体としては朝鮮系日本人として社会的認知を受けていません」(『ほるもん文化』33頁、5号、1995年2月刊)

 何処が問題かというと「日本人男性と結婚した朝鮮人女性」との間の子供を、朝鮮系だと、朝鮮文化上に認めるのか?認めるだろうか?という点である。

 在日朝鮮人に女真系がいるとは考えられないので、居てもごく少数と思われるので女真系の仏教文化を省けば、在日朝鮮人は儒教社会である。キリスト教徒が増えているからと言っても、文化の基調を形成する「族譜」を否定しないだろう。つまり、男系社会なのである。その男系で構成される社会において、父親が日本人である日本国籍取得者を朝鮮人だと認める分けがなかろう。金敬得弁護士の「朝鮮」理解に欠ける点であろう。

 三代に渡って江戸の水を飲めば「江戸っ子」だと言われた。増して、腹は借り物が日本の士文化である。朝鮮人を母に持つ日本人が国歌を唄えば、それは紛れもなく日本人である。母親の血、祖母の血を問題にする日本人がどれほどいるのだろう。ある著名な芸能人が、祖母が朝鮮人だと語ったことがある。その言葉はカミングアウトにも成らなかった。誰もが、彼を江戸っ子だと認識している。

 日本人以上に血を問題視するのは、朝鮮社会ではないのだろうか?日本人を母に持つ民族団体幹部の立場がどことなく低く感じられるのは、南牛の僻目なのだろうか?

率直に言わせて貰えば、『ほるもん文化』誌には、誌名の「ほるもん」に民族虚無主義的傾向を感じたものである。山梨学院大学の宮塚利雄教授が「焼肉料理」を連発するのは、日本人だから許されるとしても、在日朝鮮人が「焼肉料理」という言葉を連発すると、民族虚無主義的色合いを受けて仕舞う。「韓国エステ」の店名があって、「韓国料理」の店名を見掛けることの少ないのは、どういう事であろう。

俳優・豊川悦司は大阪府八尾出身である。豊川悦司はある機関誌で以下のように語っている。

民族教育を受ける事もなく、日本の学校で日本人の子供達とともに育った。家の中に点在していた韓国人であることのキーワード達、キムチ、チョゴリ、チャンゴといったアイテム。ハラボジ、ハルモニ、アボジ、オモニ、という言葉。視覚と聴覚を掠めるキーワードは、他の子供達とは違うのだという認識を、私にもたらすまでには至らなかった。
 二十歳を過ぎて、初めて日本を離れた時、私は当然のごとく韓国のパスポートを渡され、訪れた彼の地で韓国人として扱われた。笑い話かもしれないが、日本を離れることではじめて私は「在日」である自分と向き合ったのである。

この豊川悦司の言葉は、何回読み直しても心地が良い。一言の差別も語られて無いからかもしれない。

 尚、南牛はこの文章を読むまで豊川悦司が在日朝鮮人三世だとは知らなかった。

2008年7月27日 南牛 安部桂司

 
 
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