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2006/11/25 Saturday 21:05:37 JST |
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産経新聞が掲載した信憑性の薄い「科協1200人名簿」記事についての2回にわたるメモが一部に好評だったので、最後に少々補足を。
科協は1200人もの会員を擁していない。おそらく1000人を割ると思われる。「幹部級が300人」というのもどうか。何を以て幹部級と呼ぶのか。中央から末端の各細胞組織までをも含めた、全国レベルでの科学者親睦団体の幹事的な人数ならそれぐらいは数えられるかもしれない(それにしても多すぎるんでないかい?)。だが「秘密工作機関」の幹部の数というのなら、馬鹿馬鹿しくてまともに取り合う気もしなくなる。「メンバー1200人、うち幹部300人」の秘密工作組織など、あろうはずもない。阿呆か、と言いたくなるところだ。 どんな専門家集団でもそうだろうが、本当に突出して優秀な人材は一握り。少数の天才的人物がおり、あとは言い方は悪いがどんぐりの背比べ……ということはよくある。科協もその例に漏れない。 内燃機関専門家・S氏を真の天才と評する日本人科学者もいる。実際、彼は内燃機関の世界では「雲の上の人」だったという。だから筆者は大いなる敬意を払い、彼を「北のフォン・ブラウン」と呼ぶ。決して「チョン・ブラウン」などと揶揄してはいけないのである。 この方式で呼べば、趙康造博士には「北のカーン博士」の称号がふさわしいであろう。そして忘れてはならないのは「北のオッペンハイマー博士」の存在だ。伏見康治博士の愛弟子にして科協会長を15期まで勤めたウランの権威・李時求院士(共和国院士)をこそ、こう呼びたいと思う。 3名とも「北の○○○」と呼ばれるに値する……歴史的学者に比肩する優れた人々である。彼らが在日として生まれていなかったら、政治と民族に人生を翻弄されることがなかったならば、学者としてまったく違ったステージが用意されていただろうと思うと、筆者は切なささえ感じる。 こうした天才たちが、持てる才能と情熱を注ぎ込み、生涯をかけて「祖国に貢献」してきたのだ。彼らからすれば、科協全体が工作組織呼ばわりされることをどう感じるだろうか。僭越ながら想像することを許していただけるのなら、もしかしたら、彼らはこんなふうに言いたい気持ちが、どこかにあるのではないかと思う。「馬鹿言うな。あの烏合の衆に何ができる。本当に貢献したのは誰あろう、このわたしだ」と。 科協の実態解明は重要だ。だが組織の実態がすなわち「祖国へのずば抜けた貢献」なのかどうかは疑わしい。筆者は先に挙げたような優れた在日科学者にこそ注目し、今後も彼らの「祖国への貢献」を徹底追跡し、核保有国となった北朝鮮の背景にあるものを追及する。それが筆者の、彼らに対する敬意の表明だからだ。 |